2 殺人の心理

2.4 被害者学

 犯罪者を通して犯罪について研究するのが犯罪学であるが、被害者学は被害者や被害に着目する学問である。
 被害者学では被害を受けやすい被害者の存在が指摘されている。殺意の対象を被害者に当てはめることで、殺意の対象が自ら被害を誘発していないかを考え、自身の分析に用いることができる。
 無差別な犯罪を除いて、被害者には被害を受けるにあたり何らかの落ち度があるとされる。刑事裁判では、弁護士は被告の刑を軽くするために被害者の落ち度を問題にすることが行われるが、被害者学を逆に用いることで、群集心理に訴えかけやすい被害者の落ち度を探すことができる。

2.4.1 被害の定義

 被害は「刑事法に違反する作為または不作為、および、人権に関して国際的に認められている基準に違反する作為または不作為により、基本的人権に対する重大な損害を被った者」と定義できる。また、被害を性質から分類すると次のようになる。

  1. 生命に関する被害(殺人、致死、過失殺など)
  2. 身体に関する被害(障害、暴行、拷問、虐待、交通事故など)
  3. 自由に関する被害(逮捕、監禁、誘拐など)
  4. 人間の尊厳に関する被害(名誉棄損、プライバシー侵害、強姦、強制わいせつ、ちかん、盗撮など)
  5. 発達と成長に関する被害(近親姦、子ども虐待、体罰、有害図書など)
  6. 生活環境に関する被害(平穏、安全性、快適性)
  7. 健康に関する被害(騒音、薬害、水質汚染、スモッグなど)
  8. 経済的被害(強盗、窃盗、特殊詐欺、結婚詐欺、入試詐欺、悪質商法、放火、火災など)

 被害を属性により分類すると、次のようになる。

  1. 年齢が原因となる被害(高齢者、子どもなど)
  2. 性別が原因となる被害(女性、男性など)
  3. 障害が原因となる被害(盲、聾唖、肢体不自由者など)
  4. 職業が原因となる被害(警察官、刑務官、駅員、フライトアテンダントなど)
  5. 組織に関する被害
 明確な犯罪被害の他に、「被害者なき犯罪」と「犯罪者なき被害」がある。前者は、売春、同意堕胎、薬物乱用、ギャンブル、近親相姦、同性愛、贈収賄、決闘、公衆の前での酩酊、放浪・乞食、自殺、公衆の前での露出・わいせつ文書公開、盗品の売買などがあり、犯罪学の分野である。多くのケースでは両当事者が犯罪成立や重要な役割を担っている。後者は、セクシャルハラスメント、いじめ、依存症、騒音・異臭、煙害、ペットの放し飼い、災害、自殺などがあり、被害者学の分野である。
 被害によって、刑法犯や特別法犯であっても通報率に差が出ることが知られている。意識調査では、恐喝、暴力行為取締法違反、暴行、3万円の万引きは80%を超え、選挙の際のもてなし、風呂場ののぞき見、酒酔い運転、いたずら電話は50%程度、行列への割り込み、ゴミの投げ捨ては20%程度であった。また、一般に通報しない理由として、時間がかかりすぎる、手続きが面倒である、どうせ被害は回復しない、加害者からの報復が怖い、被害は小さいので訴追するほどのことではない、加害者を気付つけたくない、自分の方にも責任がある、加害者が知人や家族だった、警察は嫌い、警察に頼るのは効果的ではない、届け出の方法を知らなかった、等が挙げられている。被害者は通報によるメリットとデメリットを比較して、メリットが大きければ通報する。

2.4.2 被害化要因

 人が、どのような人から、どのような状況で、どのようにして被害を受けるのか原因を解明するため、被害化要因という概念を使用する。被害化に至った要因は、直接的被害化要因(事件発生時の状況的要因、加害者側の事件を遂行する要因、被害者の被害化を促進する要因から成る)と間接的被害化要因(狭義の被害者特性、広義の被害者特性から成る)がある。

【直接的被害化要因】
  1. 事件発生時の状況的要因
    • 場所に関する要因(農山漁村、都市、繁華街、住宅街、雑踏など)
    • 時に関する要因(季節、月、曜日、時間など)
    • 発生場所の気候に関する要因(風、雨、雪、雷、台風など)
    • 現場に居合わせた人々の行動
    • 現場における突発的出来事(火災、地震、雪崩、事件など)
    • 特殊な社会状況(景気不安、政情不安、凶悪事件の続発など)
  2. 加害者側の事件を遂行する要因
    • 加害者の規範意識、遵法意識、罪の意識、道徳観、倫理観、人生観
    • 加害者の社会に対する満足度、生活の満足度、老後に対する不安
    • 加害者の再犯性、前科前歴
    • 加害者の性欲異常、精神異常
    • 加害者の手口の巧妙さ
    • 加害者の飲酒、酩酊、薬物使用
    • 被害者との面識関係
  3. 被害者側の被害化を促進する要因
    • 被害者の誘発、挑発、不注意
    • 被害者の飲酒、酩酊、薬物使用
【間接的被害化要因】
  1. 狭義の被害者特性(素質、属性、生い立ち、生活歴など)
    • 性別
    • 年齢
    • 身体的脆弱性(体格、体力、身体障害など)
    • 精神的脆弱性(性格、性向、精神異常など)
    • 疾病、既往歴
    • 薬物依存、アルコール依存、タバコ依存
    • 規範意識、価値観、道徳観、倫理観、人生観
    • 学歴、転校歴
    • 職業、役職、職位、社会的地位、収入、資産、ローン、借金
    • 社会活動歴
    • 成功体験、失敗体験、生活の満足度、老後に対する不安度
  2. 広義の被害者特性(環境、人間関係など)
    • 被害歴
    • 反社会的行為の前科前歴
    • 家族構成、配偶者の有無、離婚歴、家族との関係、親族との関係
    • 知人・友人との関係、職場の人間関係、近隣の人との関係
    • 周囲の人の被害体験、規範意識
    • 居住地域の特性、住宅環境、転居歴
    • ソーシャルメディアの影響
 人間の行動は習慣性があるので、特定の性格や性向は加害者に付け込まれやすく、被害者特性、特に被害者の脆弱性は重要な意味を持つことが多い。
 隠れた被害化要因もある。被害者が加害者に対して特別なことをしていない場合でも、敗北や挫折感など、加害者が自分の力で相手を乗り越えることができない場合に、妬みが恨みに変わり相手を攻撃するケースがある。交際を止めたいと告げるなどの被害者の正当な行為に対して、加害者が怒りを表すために仕返しを行う、逆恨み犯罪やリベンジ犯罪のケースもある。
2.4.2.1 事件発生時の状況的要因
 高校生が恐喝や暴行の被害を受けるのは8~10月が多く、空き巣に入られるのは午前中が多いといったように、被害を受けやすい季節、時間、場所などが存在する。
 被害を受ける場所は、人の生活様式の変化に合わせて変化しており、例えば窃盗は侵入盗が主流だったのが、近年はリスクを避けた非侵入盗が主流にシフトしている。強盗も民家が主流だったのが、会社、銀行、路上が主流にシフトしている。
 年度の初めは、引越しが多いことから財産犯の被害が多い。春から夏にかけて、人々の気分が高揚し能動的になるため、犯罪の発生が増え、特に風俗犯、財産犯、粗暴犯は夏に多い。一日の中でも被害の多い時間帯と少ない時間帯があり、殺人・強盗・放火・強姦などの凶悪犯罪は夜間が多く(午後10時~午前4時の間に40%)、財産犯や粗暴犯は昼下がりに多い。時間帯の問題は、「遅い時間に出歩く人は、襲われても不思議ではない」といったように、被害者の有責性にバイアスをかける傾向がある。
2.4.2.2 加害者側の事件を遂行する要因
 加害者から被害者への接近の方法や主導権の取り方は、重要な意味を持つことがある。ひったくりは、加害者が後方から自転車等に乗って近づくため、被害者が側溝側に所持品を持っていた場合に被害にあう率は17%に下がる。少年による性犯罪は、誘い出したり連れ込むための技術や心理的優位性に劣るため、社会人による性犯罪よりも突然襲うケースが多い。
 被害者と加害者がお互いを知っている場合に「面識がある」とされ、被害化に影響する場合が多い。面識関係がある者の間で行われる犯罪として、暴行、傷害、殺人、強姦などがあり、まず面識関係を作りそれを利用して行われる犯罪として、詐欺や詐欺的商法、子どもへの誘拐やわいせつ行為がある。日本における殺人事件の面識関係は、「親族」が半分以上、「面識あり」が36%であり、「面識なし」は10%程度である。ドイツのデータであるが、殺人事件は「面識なし」が10%なのが、殺人未遂事件となると27%まで上がる。また、被害者が女性の場合は親族や知人に殺されるケース、被害者が男性の場合は関係の薄い相手や面識のない相手に殺されるケースが相対的に多い。面識関係は、日本においては「知り合いから被害を受けたなら、被害者側に落ち度があったに違いない」という偏見のバイアスがかかる傾向がある。
2.4.2.3 狭義の被害者特性
 性別により受けやすい被害は異なる。日本の殺人の被害者は男性が64%、女性が36%、性犯罪の被害者は男性が2%、女性が98%である。女性が男性によって殺された場合の男性加害者の年齢は30歳台と20歳台が多く、男性が男性によって殺された場合の男性加害者の年齢は40歳台と30歳台が多い。また、男性はいろいろな人によって殺されるのに対して、女性は肉親や親戚が55%、恋人や愛人が35%を占める。女性は交通事故に遭遇した際の死亡率が低いが、法医学的には女性の体の弾力性が高いためだと言われている。悪質商法の勧誘を受けたことがある者のうち実際に被害を受けたことがあるのは、女性が18%、男性が9%であり、2倍の被害差がある。さらに女性は悪質商法で繰り返し被害を受けている傾向がある。
 被害者の年齢は一般的に低く、40歳未満の被害者が58%を占める。また、死亡した被害者のうち20歳代と30歳台が過半数を占め、加害者の半数は20歳台である。高齢者は身体に関する被害を受けにくく、住居や財産に関する被害を受けやすい傾向がある。また、歩行中に交通事故にあったとき死亡する率は、明らかに高齢者が高い。
 加害行為では体格・体力の劣っている者が狙われる。逆に、抵抗が少なければ途中で殺傷行為が止まっていたであろうに、被害者が激しく抵抗した結果殺されてしまうケースや、相手の方が自分より体力が勝ると知って攻撃しているために復讐を恐れて過剰攻撃を行うケースがある。
 知恵遅れの子が、親から盲愛され、心中の道連れにされるケースがある。盲愛された結果、不相応な所持金を与えられ、思わぬ被害に遭うケースもある。ただ、精神障害と被害の関係を示したデータが存在しないため、統計的には分からないことが多い。消極的被害者である躁うつ病やてんかんに比べ、積極的被害者である統合失調は被害率が高いのではないかと考えられている。
2.4.2.4 広義の被害者特性
 広義の被害者特性は時系列で捉える必要があり、犯罪を起こした人が被害を受けることや、被害を受けたことをきっかけに犯罪を起こすこともある。規範意識の低い人との同居、勤め先の倒産、家族の一員に降りかかった突然の惨事なども、被害化に大きく影響する。ゴミ出しをめぐるトラブルや、ゴミ屋敷住民と周辺住民のトラブルは重大事件に発展するケースが少なくない。
 意に反した性的経験をさせられた人は非行の道を歩みやすく、性被害を受けた人は再び性被害を受けやすい(性的経験があると思われる人やはっきりと断らないとみられる人がターゲットにされるため)傾向がある。
 同居家族が多いことは一般的に被害の予防に役立っていたが、最近はコミュニケーションが形骸化してきており、悪質商法の被害を受けやすくしている。
 知人が「儲け話(被害話)」を持ってきたり、加害者側がある団地やある職種を集中的に狙ったりすることがあり、被害者の周辺には似たような被害者が存在していることがある。
 メディアの発達により模倣犯が増えており、新しい手口の犯罪が報道されると、半年~1年の間に数件から数十件の模倣犯罪が起き被害を生む。幼児誘拐、ハイジャック、放火、爆弾、食品への毒物混入は模倣されやすい。

2.4.3 被害受容性

 被害者の中には、その性格や性向が原因となって被害を無意識に受け入れてしまう人がおり、回避できずに何度も同じような被害を受けることがある。この被害を受けやすい性格や性向を、被害受容性と呼ぶ。通常、被害者は加害者に比べ、能力や経験において劣っていることが多く、特に高齢者、子供(乳児期から思春期後期ぐらいまで)、女性、障害者、傷病者、少数民族、その他の立場の弱い人の持つ、無防備で誘惑に弱く傷つきやすい性格は被害を招きやすい。高齢者は、被害受容性が高まっている認識が低いので、他人の危険な誘いに無防備に対応して、オレオレ詐欺などの特殊詐欺の被害を受けやすい。子供は、被害受容性が高いにもかかわらず、大人たちに養護される立場で選択の余地が狭く、被害に対してハイリスクな立場にある。普通の人であっても、相手に強く出られると反論できない人や、親切にされるとノーと言えない人、普段身近に起きることに注意を集中させることができない人は、一般に被害受容性が高いと言われている。
 被害受容性の他に、犯罪者の好む行動パターンとの一致が被害をもたらすと言われている。人間は無意識に同じ行動を繰り返していることが多いため、不注意な行動により繰り返し被害を受けた場合は、不注意な行動パターンを改めるのは当然として、それに伴う行動パターンを改める必要がある。
 繰り返し被害を受ける場合、4つのタイプがある。同じ加害者から同種の被害を受ける場合(訴えない被害者が再び被害を受けるなど)、同じ加害者から異なる被害を受ける場合(訴えた被害者が、加害者の出所後に逆恨みで殺されてしまうなど)、異なる加害者から同種の被害を受ける場合、異なる加害者から異なる被害を受ける場合、である。同じ加害者から被害を受けるケースでは、生活圏が同じであり、加害者と被害者の人間関係(特に力関係)に繰り返しが可能となるような特別の事情があることが多く、ハラスメント、ストーキング、いじめ、家庭内暴力、子ども虐待などに見られる。全米犯罪被害調査によれば、同じ犯罪者が同じ被害者に対して繰り返し犯罪を行っているケースは、すべての暴力犯罪の60%にあたるとされる。異なる加害者から被害を受けるケースでは、家庭内暴力、押し込み強盗、自動車犯罪、小売り犯罪の再被害率の高いことが挙げられており、ヨーロッパでは強盗の再被害率は被害を受けたことない人の9倍あり、性被害は35倍に達するとされる。
 被害者の誘発行為(服装、態度など)や、酩酊状態、薬物の使用、睡眠不足は、被害化に寄与していることがある。昭和の3大事件においても、被害者の言動が誘発して死を招いている。小平義雄事件では、強姦時に抵抗を受けると性欲が亢進したとされ、抵抗した女性を強殺した。阿部定事件では、セックス中に首を絞めると快感が増すと被害者が言ったために、それに従い絞めた。大久保清事件では、仮出獄中である背景もあり、行為を通報されそうになったり、馬鹿にされた場合に殺害した。日本において、被害者の誘発行為が無かった殺人事件は89%、被害者の誘発行為が無かった強盗致死事件は98%だった。また、殺人事件において被害者のうち36%が酩酊しており、加害者のうち52%が酩酊していた。他殺事件の男性被害者の血中アルコール(数字が大きいほど濃い)はⅣ度またはⅤ度が高く、女性被害者はⅠ度またはⅡ度が高く、男女差が見られる。司法解剖された遺体のうち、病死の38%、交通事故死の64%、自殺の45%、他殺の59%、自過失の死亡の81%でアルコールが検出された。
 指名性の理論では、加害者は犯行時にしかるべき人を指名して行為に及ぶとされる。銀行強盗犯が人質に選ぶのは、子供、女性、高齢者などの従順な人質であり、通り魔事件ですら何人かを物色して獲物を選んでいる。被害者からの指名制が強いケースを逆指名と呼び、「加害者の意図を知りながら、防止策を講じなかったり黙認する」「加害者が想定した被害者像に近い」「通報しないと思われている」「誘発している」被害者が該当する。
 何の落ち度もない被害者は「無辜の被害者」と呼ばれ、通り魔事件、無差別殺傷事件、ハイジャック、テロ、戦争などの被害者や犠牲者が該当する。「いつ自分も被害者になるかもしれない」という意識が人の中にあることから、通り魔事件や無差別殺傷事件の報道は送り手にも受け手にも注目の事件となる。

2.4.4 被害者に対する偏見

 世の中には社会や民族によらず、「そもそも、何もしなければ、やられるわけはない」という偏見があり、被害を受けた人は何かが欠けていたのではないかと考えがちである。また、人は他人の恐ろしい経験を聞いたり、共感したり、知ったりすると、自分の生来的な脆弱さや無援さを思い出して辛くなることから、被害者に対して距離を置いたり、パッシングに繋がることがある。偏見の背景には、人を「良い人」「悪い人」のいずれかに分類し、単純化して考えようとするラベル付けの問題がある。また、偏見は嫌悪犯罪を引き起こすことがあり、少数民族、ハンディキャップを持つ人、ホームレス、同性愛者、ゲイ、ある種の宗教団体、子供、女性などが被害者になりやすい。
 偏見には、「事実についての間違った情報を信じている」パターンと、「意図的に事実を歪めて理解している」パターンがある。例えば、信号が変わろうとしている交差点で起きた交通事故を目撃した人は、いずれの道路の信号を見ていたかや、いずれのドライバーに共感を持ったかによって、証言は変わってくる。女性が痴漢に遭った際に、痴漢の犯人に憤慨するか、「夜遅くまで遊んでいたのではないか」などと被害者側の落ち度を考えるかも、偏見である。
 刑事司法の現場においては、「被害者は白で、加害者は黒」という固定概念による偏見があり、旧約聖書のアベルとカインの物語の影響を受けているとされることからアベル症候群と呼ばれる。ただ、日本人は物事を曖昧にしておくことを好むため、「足して2で割る」解決法を取るとも言われる。
 偏見の多い犯罪被害には、傷害、殺人、強姦、強制わいせつ、ストーキング、夫婦間暴力、子ども虐待、高齢者虐待、いじめ、詐欺などがあると言われている。特に、殺人、傷害、強姦は3大偏見被害と言われ、殺人と障害では「被害者が相手を挑発した」「約束を破った」「恨みを買うような原因を作った」などの偏見を受け、強姦では「被害者は同意していたのではないか」「被害者が誘ったのではないか」などの偏見を受ける。「加害者と被害者の間の愛憎、欲望などの葛藤が背景にあると思われる事件(殺人、傷害等)」「他人には知られたくない事件(性犯罪、ストーキング等)」「自らの周辺や家庭内で起きる可能性のある事件(夫婦間暴力、子ども虐待等)」は人々の関心を引き、偏見を受けやすい。時に、マスコミの読者や視聴者が偏見を過熱させ、異常心理によって低俗な報道を期待した結果、一部のメディアがそれに従った記事を書いて購読数を稼ぐことがある。